紅茶の有機栽培に関して、パイオニア的存在のオーツ農園。
こういった展開には中心となる人物がいます。
オーツ農園の場合は、バラット・マンダナさんがキーマン。
バラットさんからメッセージをいただきました。
お茶の有機栽培について
オーツ農園 バラット・マンダナさん
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左:バラットさん。
「自然を守ること」「環境保全に対するグローバルな意識を高めること」この二つの信念が、オーツ農園が1987年からお茶の有機栽培という事業へ乗り出した理由でした。オーツ農園は南インドにおいて有機栽培のパイオニア的な存在です。
農園は、西ガーツ山脈の深い原生林に囲まれた場所にあります。この地の生態系のバランスは森林を保護することで維持されています。農園が手を付けていない森はシシオザルなどの絶滅危惧種の生息域にもなっています。この地域はインド政府によって第17国立トラ保護区にも定められています。トラだけではなく、ゾウ、インドバイソン、ヒョウなどの野生生物がこの場所に生息しています。
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オーツ農園では、お茶の有機栽培を展開するために、耐病性のある品種の研究や有機物の堆肥化に取り組んできました。バイオダイナミック農法も取り入れています。
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有機農業に転換する際に大変なことは、何と言っても人手です。雑草の管理や栽培のプロセスにおいて、とにかく人手が必要なのです。
IMOによって私たちの紅茶は有機認証を得ています。私たちは除草剤、殺菌剤、殺虫剤といった農薬を使用しないことに誇りを持っています。有機農業に切り替えたことで、鳥や小動物の数と種類が増えていると感じています。動植物だけではなく、働く人たちの健康状態も改善されているとの政府の調査報告もあります。
オーツ農園は、自然のバランスが損なわれない状態を守るだけではなく、社会と未来世代に対して生物多様性を守っていくことを目指してお茶の有機栽培に取り組んでいます。