ジャカランダ農場の案内の翌日、カルロスさんはマッシャードの有機コーヒー・
国際会議で講演を行いました。
そのなかで、カルロスさんは、有機コーヒーのフェアトレードを進めていくうえで大切な
「よきパートナーとの出会い」について語りました。
「私はずっと、本当に理解しあえるパートナーを探していました。
同じ考え方ができ、理想を共有できる人を探していました。
そして、中村隆市さんと出逢うことができました。
それが、私にとっての第一歩でした。
中村さんは哲学者であり、環境について深く考える人でした。
そして、ブラジルから遠く離れた日本で、
ジャカランダコーヒーが販売される場所を探してくれました。」
「ジャカランダコーヒーには、たくさんの意味が含まれています。
コーヒー樹が育まれるジャカランダ農場では、たくさんの生物、水、空気が、
危険な農薬に傷つくことはありません。
そして、消費者、生産者にとっても安全です。
スタッフ、家族、全員が仲良く仕合わせにやっていけます。
農場での仕事は朝から夕方まで大変ですが、農薬の被害を心配する必要はありません。
その毎日の仕事をくり返し、安全な大地で生活を築く。
それを一番続けていくことが大切で難しいことです。
この大地の営みは、日本の消費者と確かにつながっています。
中村さんは、消費者と生産者の対話を大切に考えています。
定期的に雑誌やビデオを発行して、ジャカランダ農場の様子を消費者に伝えています」
さらにカルロスさんは次のような感想を語ってくれました。
「ブラジルだけでなく、南米の国々や、日本からなど多くの皆さんを迎えることが
できて、本当にうれしくて仕方ありません。
私は今、「世界は変わりつつある」ということを実感しています。
地球上で、私たちは多くの問題を抱えていますが、私たちの未来にたいして、私は
絶対に悲観はしません。
世界には、すばらしい人がいて、すばらしい人々が今、少しずつ世界を変えてきているし、
もうすでに私たちは、いろいろな所で実際に変えてきています。
そして、これからも変えていくでしょう。
ですから私はもう完全に地球の未来に対して、楽観的に考えています。
今回の出会いを通して私は、有機的に人がつながり、
やがては世界全部がよい方向へと変わってけるのだと、そんな想いを、強く抱きました。
そして、今回の出会いは自分の健康にとっても一番の薬になりました。
本当に最高の喜びを感じています。」