<表紙の写真に寄せて>
『人間が最後の木を切り、最後の河を汚し、最後の魚を食べた時、その時!彼らはお金は食べられないものだと気付く。』彼女が通う学校には、こんな言葉が教室に掲げられていました。バイーア・デ・カラケス市北部にあるリオ・ムチャーチョ。昨年の夏に訪ね交流をした、この学校には現在5歳から12歳までの生徒22人が通っています。トイレをしたって、それが自分達の食べる作物の栄養となる。子供たちがここで学んだ身近な自然との共生の仕方は、大人たちの襟元を正します。しかし、海外からのボランティアやエコツーリストからの寄付はまだまだ不安定な状態というのが現実です。ぼくは機械のカメラで、彼女は折り紙のカメラで、パシャッとしました。
二上 剛(写真家・明治学院大学4年生)