<表紙の写真に寄せて>
「自然の中に飛び出して、自然とのつながりを感じて下さい」昨年秋に日本に来たセヴァンは、各地の講演で「みんながまず出来ること」として、そう呼びかけた。3週間で全国22カ所での講演というハードスケジュールは、セヴァン自身になかなか自然と過ごす時間を与えなかったが、函館では違った。函館の子どもたちと一緒に、手作り風車を手に風のパワーを全身で感じ、さらにそのエネルギーが電気になることまで体験できたのだ。子どもたちと一緒にセヴァンも「ほら、私の風車、ライトがついた!」とはしゃぐ。そこには、10年前、大人を前にあの伝説のスピーチを放ったセヴァンとは違う、自然を愛する普通の22歳の女の子の素顔があった。
馬場直子(ナマケモノ倶楽部)